棚田の谷を野焼き

04.10

上山地区の中にある八伏・薬師堂の棚田。2015年4月9日、こちらの野焼きを行いました。(写真1・2)

1970年代頃から耕作放棄された農地は竹林や笹薮となってしまい、さらに杉やヒノキも植林されていたため、8年前までは森と化していました。
この場所の再生は英田上山棚田団結成から今に至るまでの歴史とともにあります。
まずは竹林の伐採後に野焼き。そして下草刈り後にまた野焼き。この時杉やヒノキも立ったまま燃えていきました。
その時の模様、耕作放棄された棚田の様子はこちらからどうぞ → 英田上山棚田団公式野焼き( https://youtu.be/48AbgYqa_jk )
続いて笹薮刈り、杉やヒノキの伐倒、そしてまた野焼き。

草を刈り、木を伐っては野焼きを繰り返す。地道ですが、ひたすらそんなことをしてきました。

2007年から2011年までの5年をかけて棚田は昔の姿を少しずつ取り戻していきました。
棚田の再生活動を進めていく中で、我々英田棚田団は上山のいたるところで農地を任せていただけるようになっていきます。
そうして任せていただける農地で手一杯になっていったこともあり、2011年からしばらくは薬師堂の棚田の維持管理、除草は放牧した牛、やぎ、ヒツジに任せることとなりました。

それから4年の歳月を経て、来る2015年。すっかり放牧地と化した棚田でありましたが、動物たちには別の場所を移動してもらい・・・
移住者も増えて現場の体制が少しずつ整ってきたこのタイミングで、ついに人の手によって農地として再び活用する方向へと舵を切ることとなりました。上山に移り住んだメンバーを中心に、視察・研修として上山に訪れていた佐渡市地域おこし協力隊、また岡山県内の農機具メーカー「ニッカリ」様のご協力も得て草を刈りました。草刈りと野焼きを繰り返してきたおかげで竹の勢いも笹の勢いもようやく収まってきています。
さらに今回野焼きをしたことで、また一歩農地としての利用に向けて前進しました。

ここからはさらに地道な作業が続きます。石を拾ったり、倒木の処理をしたり、陥没した場所の補修をしたり・・・
そして一枚一枚土を耕していくことでようやく40年前の姿を取り戻していくことができるのです。
今年度、さらに農地が大幅に増えることとなりましたが、維持管理体制を整えつつ英田上山棚田団は邁進していきます。
引き続き、応援よろしくお願いします。

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