2024年4月29日 かけいで掃除

05.09

毎年4月29日は「かけいで掃除」の日。

上山の棚田の水源である大芦池周辺には「かけいで」と呼ばれる水路が2本張り巡らされています。

山頂付近を縫うように存在しているこの水路。
山に降りそそいだ雨を池に集めて農業用水として溜める役割があると同時に、集落の居住エリアに雨水が一気に流れ込むことを防いでくれています。

そのため、かけいで掃除は水稲の作付けをする農家だけではなく、上山で暮らす住民の多数が参加して行う地区全体の恒例行事です。
具体的な作業内容としては、草を刈り、冬場に積もった落ち葉や泥を手作業でかき上げていくもので、人手がないとかなりの重労働になります。

かつては高齢化により参加者が減少傾向にありましたが、2007年の英田上山棚田団結成以降、外部から水路掃除に参加していただける方が増加。
今年も稲株主の皆様や企画ツアーで上山にお越しいただいた方々の協力があり、地域内外合わせて70名以上の参加によって、無事に作業を終えることができました。

これにて「山→池」にかかる水路の掃除が完了。
5月には「池→棚田」にかけての水路掃除が集落ごとに分担して行われ、6月1日からようやく池水を流すことができます。

英田上山棚田団は、地域内外の交流を楽しむことが、集落機能の維持に繋がるような企画を引き続き行ってまいります。

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